「JBP初年度活動報告」

(株)JBP(ジャパン ボウリング プロモーション)は昨年がスタート初年度。
 PBAよりライノ・ページとロバート・スミスを招聘、JPBAプロを最大5名加えて我が国初めてのPBAフォーマットによる「プロアマチャレンジ」を10センターで開催、大好評を得ました。
 反省もたくさんありましたが何よりも多くのファンの方々のご協力がいままでにないもので、この喜びに勝るものはありません。
以下にご紹介いたしますのは、弊社JBPの取締役顧問 坂田文保 によります
PBAにたいする報告書全文です。(注:以下英文を日本語に翻訳)

ご報告 『今回のPBA プロアマ チャレンジは あらゆる意味で日本におけるアマチュアを巻き込んでのボウリング競技会としては画期的であったと思われる。その理由は次にあげることにある。

A) 通常日本でのプロチャレンジマッチは単数、多くても2名程度のJBPAプロが参加 して行われるが、今回は最大5名のJPBAプロを有給で招聘した。
 PBAとJPBAのコラボレーションという形を試みた

B)また、JPBAプロまたはPBAプロとの従来のチャレンジマッチ方式は極めて単純な旧態然とした、つまり単純にトータルピンフォールを競い、参加アマチュアの順位付けとプロに誰が点数で上回ったかというだけのものであったが、今回は特に招聘 JBPAプロにPBAに倣い(1)職業ボウラーとして自らを参加者にあらゆる手段でアピールすることを義務付けた。技術、球種、適切なアドバイス、ファンとの積極的な交流である。
この点においてもライノ、ロバートがファンサービスの規範を垂れてくれたことは大きい。
特に彼らがジュニアボウラーや少年少女の観客を大切にする姿は ファンに感銘を与えたと共にJPBAプロにも大きな影響を与えた。

C)さらにJPBAプロには ライノやロバートとの真剣勝負の場も提供しスポーツ競技としてのボウリングの魅力もファンに訴求させた。

D)また、JPBAプロには ファンが会場で購入するJPBAの色紙やPBAグッズ以外のファン持ち込みの物へのサインを禁止し、ファンにもこれを徹底して「プロ」としての姿勢をアピールしてもらった。  
JPBAはこれまでこのような試み、たとえばJPBAプロの催事会場におけるファンへのサインはJPBA指定の色紙に限らせようと試みたが徹底できていなかったが、今回はJBPがJPBA色紙を購入しこの姿勢を徹底したのでJPBAからも評価を得た。

E)各会場でのオープニングセレモニーは照明を落とし、BGMを鳴らし、演出効果満 点の方法でJBPAプロを紹介し、そしてクライマックスでPBAのライノ、ロバートを登場させるという演出であった。これは参加ファンにボウリング競技を別の面からの楽しさを訴求できた。

F)日本では一般的ではないノータップボウリング方式を競技4G中1Gに採用したが、これにはボウリング競技の楽しさが単にトータルピンフォールだけではないことを参加者が感じた。実際今回の催しを採用したセンターのうち2,3は今後もノータップを定期開催すると決めた。ノータップ方式を知らないアマチュアも多く、多くのボウラーにボウリングの別の楽しさを堪能できたと評価された。

G)今回はPBAオイルパターンのスコルピオン シャーク チーターなどを参加者およびJBPAボウラーに紹介し投げさせたが、ボウリング競技が精緻なオイルコンディションによっても楽しめるということを広く紹介できた。  今後もPBAオイルパターンセンターを増やしていけると思う。  これにより競技としてのボウリングの新たな楽しみ方も訴求できた。

H)今回はJBPの吉田豊、吉田樹弐亜、さらに坂田文保がライノ、ロバートに同時通 訳としてそばに付いたこともあって、彼らとファンが言葉の障害を除いて直接に当意即妙の交流できたことは極めて大きかった。ファンはライノ、ロバートと即時に会話ができたという実感を持てたし、言葉の障害なくPBAの魅力、彼らの人柄をアピール出来た。

I)以上のことも手伝ってライノ、ロバートがとてもリラックスした上で、PBAの技術そして彼らのプロボウラーとしてのパフォーマンスを十分にファンにアピールできたことは大きい。  つまりPBAの楽しさ「すごさ」が訴求できた。

J)先にも書いたが、ライノもロバートも日本におけるボウリング人口の老朽化を危惧していた。そのこともあって彼らがジュニア参加者にまた、ジュニアの観客に最大限のアプローチをしてくれたことは大きい。これは今後のJBPの活動の軸の一つであるUSBCとの連携による「ジュニアー ボウリング アカデミー」の基礎になった ともいえる。
一部の会場ではジュニア ボウラーの参加費を半額にした。

K)ライノは青森で、ロバートは中国地方の2会場で別途にPBAボウリングレッスンを 開催した。これは評判もよかったので、今後がプロアマ チャレンジと並行してこれを開催するべきだと考える。

L)今回はPBAに倣って、PBAプロチャレンジ参加証を発行、PBAバッグタグを参加証として全員に配布、会場ではPBAグッズ販売、さらにPBA、JPBAプロと参加者の記念写真即日配布と、日本では目新しい方式にファンが喜んでくれた。

M)招聘JPBAプロには、今後この大会に雇用されるときには最低でも20人ほどの自らのファンを誘って参加するように要請した。

N)招聘JPBAプロには大会後も引き続きPBAグッズの販売を行うように要請した。

以上が簡単な報告である。 大会終了後に、多くの参加者から「また参加したい」と伝えられた。また多くのファンからボランティアでJBP活動に参加したいとの申し出を受けた。
ライノ、ロバート 両名から「今までいろいろな組織から呼ばれて何度も来日したが、今回が一番楽しく仕事が出来た。」と評価されたことは我々の大きな励みになった。  
わが業界とはいままで関係の無かった、弊社代表取締役社長の木下新一郎、取締役顧問坂田文保、取締役吉田豊の3名が中心となり全てを仕切ったところに成功のひとつがあったといっていいでしょう。つまり、業界の既成のとらえ方からの脱却です。
吉田豊はミュージシャン、坂田文保は有名外国航空会社の日本総支配人、木下新一郎は元大手携帯販売会社の代表です。

今回JPBA理事のみな様に多大なるご協力をいただきましたことに深く感謝の意を表したいと思います。特に谷口毅氏、染谷景一郎氏にはいろいろとご苦労をおかけいたしました。深謝。 しかし、日本のプロに費用をかけるのだったら、PBAのプロを増やしてほしい。というファンからの要望が悲しかった。
ジャパンカップでもJPBAのプロのみが決勝に残ったら観に行かないという声が多く聞かれたように、この現実から早くわれわれは脱却しなければならないと思う。
そんな危機感がJPBA幹部にあるのだろうか・・・・??? あるとすればJPBAも変わっているはずなのだが!!!
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すみ光保

すみ光保(すみみつやす)

■1935年東京都生まれ。株式会社スミ代表取締役。株式会社ジャパンボウリングプロモーション会長。
1967年にライセンスNo.4第1期生プロボウラーとしてデビューする。ボウリングインストラクターライセンスはマスター。
主な著作は、子供とボウリング(ぎょうせい出版)、ボウリング(ぎょうせい出版)、VJボウリング(日本テレビ出版)、NBCJインストラクターマニュアル、ブランズウィック発行マニュアルなど多数。

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