MOJ(・もうすぐ・終わりの・爺だよ)を実感している。

 昨年7月21日入院以前は、他人がどう思おうと自分が老人だなんて思ってもみなかったし、考えたことも無かった。それがどうだ、約3ヶ月入院し、退院した後のこの変わり様は。
いまや死者の列の先頭集団に位置している。MOJになっちゃった。  
・平坦なところで転倒→この1ヶ月間に5回転び眼鏡を2度壊した。 
・めまいはするや、極端な息切れも→20歩程度歩くと息切れでお休みだ。 
・手のしびれもあるわ ・バランスも崩す→まっすぐに立っていられない。 
・極端な疲れはひどい→いつもいつも疲れている。 
・目のかすみ→本が読めないのが困るし辛い。 
・物忘れ→これが激しい。たとえばいままで読めた字が急に読めないし、書けない。 
・集中力欠如 ・気力衰え→やる気が出ない。 
・耳が遠い→とにかく聞き返す。 
・方向音痴の促進→常に反対方向に行ってしまう。 
・階段要手すり→特に上りが駄目だ。 
・座ると立てない→立つ気がしないしすぐ寝てしまう。 
・内出血→身体のあちこちに内出血の斑点が。 
・かゆみ ・手足が痙る ・急にメタボ ・肌の荒れ ・倦怠感 ・便秘→こんなに苦しいものとは知らなかった。 
・短気→怒りっぽくなった、判断できないからだ、人間が変わった。 
・ひょろつく。 ・ムーンフェイス→顔と全身がむくみ目が小さくなり、わたくしとわかる人が半分になった。かっては人妻任コーチとして鳴らしたのに。 
・判断力の喪失→何がなんだかわからない。・理解力ガタ落ち。 
・頭が極端に悪くなった→頭が働かない。 ・のみ込み悪い 
・・その他諸々  まさにMOJである。約1ヶ月後の検診が怖いというか楽しみというか・・

・  そして、検診に行ってきた。  

結果は異常なし、どころか病状は快方に向かっているとのこと。
現在の症状はすべからくステロイドという薬の副作用であるとのこと。こんな副作用に悩まされるのだったら、元の病状でいた方がよほどましだ。
何せ自覚症状無かったのだから。  最悪は、今まで糖尿病とは全く縁がなかったのに、副作用で糖尿になっちゃったこと。これが1番困る。1日4回血糖値を計り、2回食事前にインシュリンを打つ。みんな自分でおこなうのだ。  
特にわたくしにとって人生2ッの最大快楽の1ッである食べることを制限されたことは、生きる価値を半減させられる。
薬から解放されれば65%の確率で糖尿は直るとのことだが、35%に入ったらどうなるのだ。  
3ヶ月の入院でのベッド生活は、筋力を落とし、階段を上るのもおぼつかなく、手すりにつかまりながら、途中休みながらオッチラコッチラだ。  
よし、ボウリングをまた再開だ。リハビリとして約40年振りに投げ始めよう。と決心し、11月初め1球投げた。イメージと現実とのギャップか、とたんに転倒。お客様とウチのスタッフに迷惑をかけてしまった。7名が飛んできてくれて助けおこしていただきました。  

ボウリングは糖尿病に効果的。血糖値を劇的に下げますし、高血圧にも効果的、などと今まで能書きをたれてきたものとして、自分自身が身をもって示さねばならないのであります。 ですから恥も外聞もかなぐり捨てて、近々投げ始めます。お断りしておきますが、わたくしはすでにプロボウラーではありません。ここに現プロ協会の問題点のひとつがあります。
わたくしはプロプロインストラクターではありますが・・・    

「良きインストラクターは自分に対して良きコーチであるべきだ」とはわたくしの名言なのですが、これとていまや当てにならないようです。わたくしだいたいが当てにならない人間なのです。   

さて今回のこの話、常識的にはお正月早々の話ではないようですが、そこは常識を否定したがり屋です。お許しのほどを・・・  

改めまして、明けましておめでとうございます。本当に正月は目出度いのか??  

次号は成功裏に終了しました「PBAジャパン:つまりPBA(JBP)のプロアマ」のご報告をさせていただく予定です。楽しかったですよ・・・
次ページ「先輩親分を撃て」
すみ光保

すみ光保(すみみつやす)

■1935年東京都生まれ。株式会社スミ代表取締役。株式会社ジャパンボウリングプロモーション会長。
1967年にライセンスNo.4第1期生プロボウラーとしてデビューする。ボウリングインストラクターライセンスはマスター。
主な著作は、子供とボウリング(ぎょうせい出版)、ボウリング(ぎょうせい出版)、VJボウリング(日本テレビ出版)、NBCJインストラクターマニュアル、ブランズウィック発行マニュアルなど多数。

BackNumber
このページの先頭へ