東京都体育館特設レーン。入場観客者数3000人以上。NHK実況録画。過去に1回、プロ協会創設25周年記念で、後楽園のホールに特設レーンを設置した例はあるものの、今回は東京都体育館である。3000人以上の観客である。しかも日米のプロ協会共同主催のジャパンカップだ。
しかもだ、わが結城竜弥が世界の強豪相手に16位入賞だ。こんな胸躍るニュースは久しぶりである。ってわけで決勝ラウンドを観戦しに東京体育館に足を運んだ。


決勝トーナメント結果は以下のとおり
優勝 トミー・ジョーンズ
2位 ノーム・デューク
3位 パトリック・ヒーリーJr.
4位 パトリック・アレン
5位 ブラッド・アンジェロ
6位 パク・ゾンスー
7位 ロバート・スミス
8位 パーカー・ボーンV
9位 ウエス・マロット


それにしても嬉しかったですネー!
■我が業界もこんなことができるようになったということ。
■観客で東京体育館満杯。
■レーンが難しかっただけに、われわれコーチにとっては各プロの攻め方に個性があり、心理的動きなど、たまらない面白さがあったこと。etc

しかし一方、問題もあった。業界でこれだけのことを行いながら、
■パブリシティ活動がなされていなかったように見受けられたこと。
■相変わらず日本のプロが一人も決勝ラウンドに残っていなかったこと。
■我々専門家には面白くて堪らなかったけれど、大半の人にプロってこの程度のスコア?と思わせてしまったこと。つまりレーンコンディション。
■チケットのプログラム欄に開会式からの案内しかなく、それ以前のイベントを見逃してしまったこと。
その他反省材料はいろいろあったのですが、結論的には素晴らしいイベントであったことは事実でしょう。


さて、とても大切なこと、本題にふれたいと思います。
韓国のパク・ゾンスー選手が第6位に入賞しました。その健闘を称えたいと思います。わたくしが問題としたいのは、彼は韓国プロボウリング協会の選手でありながらJPBA(日本プロボウリング協会)のワッペンを胸に付けて投球していたということ。何故でしょうか?


推理ですが、JPBAトーナメントに出場するには、JPBAの準会員の資格を収得しなければならないようです。JPBAの準会員の前提であるからJPBAのワッペンを付けさせたのでしょうか?もしそうであるなら、わたくしはJPBAのメンバーとして誠に恥ずかしい。まるで戦前の朝鮮半島植民地時代、在日朝鮮人に無理矢理日本人名をつけさせ、オリンピックに出場させたあの状況みたいです。パク選手はどのような思いでJPBAのワッペンを胸に付けて試合に望んだのでしょうか?JPBAシニアトーナメントで、USAプロボウラーがJPBAのワッペンを胸につけて投げていますか? 韓国のプロ協会にはワッペン(マーク)がまだ無いと聞きました。たとえそうであってもJPBAマークを付けさせるべきではないと思います。国籍はあくまでも前提にしなくてはならないのです。このような大時代的なことを行っているとしたら・・・・?国際問題にだって発展しかねないことなのです。 この見方がわたくしの誤解であることを望みます。


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すみ光保

すみ光保(すみみつやす)

■1935年東京都生まれ。株式会社スミ代表取締役。1967年にライセンスNo.4第1期生プロボウラーとしてデビューする。ボウリングインストラクターライセンスはマスター。
主な著作は、子供とボウリング(ぎょうせい出版)、ボウリング(ぎょうせい出版)、VJボウリング(日本テレビ出版)、NBCJインストラクターマニュアル、ブランズウィック発行マニュアルなど多数。

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